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2016年6月

酒税は改正されるのでしょうか

 消費税10%の増税がまた見送られることとなりました。

これにより、「酒税改正もまた見送りになるのか?」という声が聞かれます。

 

酒造メーカーに勤めている身としては、かなり高額といってもいい程の

酒税を課されている現状をどうにかして変えてほしい、という思いは当然あります。

 

では、酒類にはどれくらいの税金が課かっているのかを、知らない方のために補足しますと、

例えば、蒸留酒、アルコール度数25度の本格焼酎1Lあたりには¥250の酒税が課されています。

ですので、一升瓶(1.8L)には¥450の酒税が課されています。

なので、一升瓶(1.8L)を消費税を抜いて、¥1800で販売している商品ならば、

その売上の25%、つまり1/4は税金ということになります。

 

ちなみに、アルコール度数が20度では本格焼酎1Lあたりに¥200の酒税が課されます。

清酒は1Lあたりには¥120です。

アルコール度数が変わることにより税率もかわります。

ただし、税率は種類や品目別に、担税力に応じて細かく設定されています。

一般的に、アルコール分が高いほど税率は高くなります。

 その他も気になる方はこちらをどうぞ

 

おそらく現状の酒税改正のメインとなっているのは、

「ビール類の税率一本化」だと思います。

ですが、そろそろ根本的なところの

「酒税減税」を行ってくれてもいいのではないかと思います。

平成9年4月の消費税増税と、

平成26年4月の消費税増税では、それに見合う酒税の減税は見送られ、

やむなく商品の値上げを行った企業は多くありました。

 

なかなかに厳しい社会情勢の中、今日の酒類業界は

販売競争や価格競争が、その他の業界と同様に激しい状況にあり、

厳しい経営環境のところは多いと思います。

 

12月に行われる「税制改正大綱」。

酒類業界に救いの手は差し伸べられるのか。

注意しておきたいと思います。

 

酒税の課税実績(平成26年度)

20166221849.gif
 
(備考)

1.国税庁調べ。

2.スピリッツ等には原料用アルコールを含み、雑酒等には粉末酒を含む。

3.( )内は構成比。

4.四捨五入の関係上、内訳の各項目の計数の和が合計値と一致しないことがある。 

 

 

(通信販売コーナー作成中)

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大分県宇佐市安心院町折敷田130 

 

さまざまな原料の本格焼酎

 先日テレビを見ていたら、「変わり種焼酎!」といった感じで、

珍しい原料を使った本格焼酎を紹介していました。

私は多少ですが、政令で定められた物であれば、

そういった珍しい原料を使ってもよいということは知っていましたが、

例えば”ヒマワリの種”も使える、というのは知りませんでした。

(お恥ずかしいですが、勉強不足です(._.))

 

ですので、今回は、こういった原料も本格焼酎として使えます。

というのを調べてみましたので、紹介したいと思います。

 

(※あいうえお順にしています。)

穀類、いも類、黒糖、酒粕の他に、

あしたば ・あずき ・アマチャヅル ・アロエ ・ウーロン茶 ・梅の種

・エノキタケ ・おたねにんじん ・かぼちゃ ・牛乳 ・ぎんなん ・くず粉

・くまざさ ・栗 ・グリーンピース ・こならの実 ・ゴマ ・昆布 ・サフラン

・サボテン ・椎茸 ・しそ ・大根 ・脱脂粉乳 ・たまねぎ 

・つのまた(海藻の一種) つるつる(海藻の一種) ・とちのきの実 ・トマト 

・なつめやしの実 ・ニンジン ・ねぎ ・海苔 ・ピーマン ・ひしの実 ・ひまわりの種

・ふきのとう ・紅花 ・ホエイパウダー ・ホテイアオイ(水草の一種) ・またたび

・抹茶 ・まてばしいの実(食べられるドングリ) ・ゆりね ・よもぎ 

・落花生 ・緑茶 ・れんこん ・ワカメ

 

 

といった感じです。

(ほかにもあるかもしれません、あったらごめんなさい(._.))

 

 自分自身調べていて調べていて、

海藻の一種である、”つのまた”や”つるつる”が使えるということも

知りませんでしたし、”またたび”にも驚きました。

 

 

 正直、麦焼酎だけでも奥深くて、まだまだ勉強不足だと思っているのに、

こんなに種類があると、本格焼酎の幅の広さ、可能性の大きさを思い知らされます。

個人的には、昆布、椎茸あたりが気になりますが、

ここは足元をみつめ、いま造っている製品がもっと良くなるように、

飲んでくれた人から「うまい!」と言ってもらえるように努力しようと思います。

 

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平成26年度の消費数量

醸造産業新聞社が出している
『酒販ニュース』の第1901号に酒類の消費数量が載っていたので書こうかなと思いました。

国税庁が発表した、
平成26年度(平成26年4月~平成27年3月)の酒類消費数量をもとに、
醸造産業新聞社が算出した成人一人あたりの酒類消費数量の全酒類の合計は、
前年度に比べて2.49L少ない79.67Lだったとの発表がありました。

残念なことに、この10年間で最も少ない数量のようです( ´△`)

下の画像が「平成26年度の成人一人当たりの酒類消費数量」です。

201661115839.jpg

全部で15項目あるのですが、10項目で減っていました。
本格焼酎(焼酎乙類)もマイナスです( ´△`)

そして、下の画像が「本格焼酎の10年間の消費数量推移表」です。

2016611172732.jpg

一番上が平成17年度で、一番下が平成26年度となっています。
この10年でピークだった平成19年度の539,913Lと、
この10年で最も最少の平成26年度の462,411Lを比べてみると、
その差は77,502Lも飲まれなくなっており。85.6%にも減少してしまっています(._.)

やはり若者の酒離れの影響でしょうか...。
この業界の努力不足でしょうか...。
この世から酒類は無くならないとは思いますが、
真剣に考えなければならない問題だと感じました。

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世界の蒸留酒10(パイチュウ)

 前回からの続きで世界の蒸留酒を紹介したいと思います。

13.中国 白酒(パイチュウ) 

 パイチュウは、中国の穀物を使い造られる蒸留酒です。

 

 パイチュウの“白”は“透明”の意味であると言われています。

 これに対して、醸造したままで蒸留していない褐色の酒を、ホアンチュウ(黄酒)といいます。

 

 パイチュウの製法は、産地によって異なるようです。

 原料とする穀物に何を用いるかと、麹を何から、どう造るかなどによるようです。

 典型的な製法はこのような感じです。

  ①まず麹を造ります。大麦や小麦、エンドウなどを砕いたものに水を入れて混ぜ、

   レンガの形に整え暖かい部屋に放置して、クモノスカビや酵母、乳酸菌などを繁殖させ、

   “”(チュー、“麹”の異体字)と呼ばれる餅麹(もちこうじ)を造ります。

  ②蒸した高梁(モロコシ)にを混ぜ、地面に掘った「発酵窖」と呼ばれる穴の中に入れて土をかぶせ、

   土の中で発酵させる(仕込む)。のような餅麹は、

   清酒の製造に用いる麹カビが純粋培養された撒麹(ばらこうじ)と異なり、

   糖化だけでなくアルコール発酵を行う微生物も含んでいます。

   また、発酵窖には酵母などの有益な微生物が多数繁殖しているようです。

   (特に、長い年月を経た発酵窖(老窖)は珍重されているようです。)

   したがって、このままの個体の状態のままでアルコールを含んだモロミとなります。

  ③数週間後に仕込んだ材料を掘り出し、蒸気を通しやすくする籾殻や落花生の殻を混ぜて蒸留します。

   これと同時に、材料の高粱も同じ甑で蒸されます。

  ④蒸留し終えた原料に再びを混ぜ、仕込みを数回繰り返します。

  ⑤蒸留によって集められた液体は、瓶に入れられて長期間熟成されます。

 

 こうして造られたパイチュウは、アルコール度数が50%以上あります。

 

  中国では、パイチュウ独特の香り(カプロン酸エチルを主体とするエステル香)の高い酒が好まれており、

 香りと味の種類によってシャンシン(香型)という分類がなされています。

 その種類は以下の通りです。そして()内のものが”八大銘酒”といわれているものです。

 ・濃香型(五粮液、剣南春、洋河大曲、濾州特曲)

 ・醤香型(郎酒、茅台酒)

 ・清香型(汾酒)

 ・米香型

 ・兼香型

 ・馥郁香

 ・鳳香型(西鳳酒)

  現在の中国では茅台酒が最高とされているようで、国賓などの接待用にはこれが用いられるみたいです。

 値段も、他のパイチュウの何倍もするみたいです。2000年ごろまでは、

 五穀すなわち高梁・トウモロコシ・小米(うるち米)・もち米・小麦から作られた

 五粮液が最高のパイチュウといわれ、偽物も出まわっていたようです。

 

 結構シリーズ化してしまいましたが、以上が世界中にある蒸留酒のなかでも代表的といえるものだと思います。

正直知らないことが多くて、調べていて自分自身ほんとにいい勉強になりました。

 

このように世界中で造られている蒸留酒の製法の一部を、思い切って大分麦焼酎に取り込んでみると

思いがけないような面白いものが生まれるかもしれません。

蒸留酒の持つ可能性の広さを感じました。

 

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世界の蒸留酒9(ソジュ)

  前回からの続きで世界の蒸留酒を紹介したいと思います。

12.韓国 焼酎(ソジュ) 

 ソジュは、朝鮮半島で造られている蒸留酒です。

 日本の焼酎に相当するため”韓国焼酎”と呼ばれたりします。

 

 伝統的にお米から造られてきましたが、第二次世界大戦・朝鮮戦争後から、

 経済成長期にかけてのコメ不足を契機として、ジャガイモ、サツマイモ、小麦、大麦、タピオカなどの

 でんぷんを加えたソジュや、完全にこれらの原料から造るソジュが造られるようになっているようです。

 

 ソジュは無色透明で、アルコール度数は20%から45%までと様々で、これも日本の焼酎と似ていますが、

 20%がもっとも一般的になっていて、健康志向からか度数の低いソジュが好まれる傾向が強まっています。

 

 その味はウォッカなどと似ていますが、製造過程で砂糖や香料が加えられる製品もあります。

 おととし、去年ごろから流行っているフルーツ・ソジュなどはそれにあたります。

 

 ソジュは1300年頃、高麗が元王朝の支配下にあった時期にはじめて製造されたようです。

 

 日本統治時代に大衆化が始まり、日本から麹カビと連続式蒸留装置を用いて

 大量に生産する方式(日本の「焼酎甲類」と同様のもの)が取り入れられたようです。

 

 戦後の高度成長期の韓国では米不足が起こったため、1965年から1991年の間、

 政府は穀物を発酵させたもろみから直接ソジュを蒸留するという伝統的な製法を禁じていました。

 代わりにイモやタピオカなど様々な原料を元に蒸留させた度数の高いエタノールを水と混ぜ希釈し、

 甘味料などで人工的に味をつけた希釈式ソジュが造られるようになりました。

 

 伝統的製法に対する規制は既に撤廃されていますが、安いソジュはなおこうした製法で造られているようです。

 韓国政府は希釈式ソジュのアルコール度数を35%以下と定めています。

 一方で、地方のソジュ業者には伝統的な蒸留法でのソジュ製造に立ち返るところもあるようです。

 

 ジンロ(眞露)は韓国最大のソジュ製造業者であり、

 「チャミスル(참 이슬)」という竹炭で複数回ろ過していることを売りにする製品に人気があるようです。

 そして、ロッテ傘下のトゥサン(斗山)が製造するチョウムチョロム(처음처럼)も人気があるようです。

 

 しかし、面白いのは、ソジュは地域ごとに地元ブランドが愛飲されるという特徴があります。

 例えば、釜山ではデソン酒造のシウォンソジュ(C1ソジュ、시원 소주)に人気があるようですし、

 大邸広域市と慶尚北道圏ではクムボクジュ(株)(금복주㈜)で製造されるチャムソジュ(참소주)が人気のようです。

 

また次回、引き続き「世界の蒸留酒」を紹介したいと思います。

 

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世界の蒸留酒8(カシャッサ)

 前回からの続きで世界の蒸留酒を紹介したいと思います。

11.ブラジル カシャッサ(またはピンガ)
 
 カシャッサはサトウキビを原料として造られるブラジル原産の蒸留酒です。また”ピンガ”とも呼ばれます。
 実は、世界で第3番目に多く消費される蒸留酒です。
 (ちなみに1番はウォッカ、2番は韓国のソジュ(焼酎)です。)
 ブラジル全土で生産されていますが、特にミナス・ジェライス州が多いようです。
 
 なお以前紹介した、同じくサトウキビを原料とする西インド諸島原産のラム酒とは同類系統の蒸留酒であり、
 広義的にははラム酒の仲間と解釈されますが、
 ブラジルでは「カシャッサはラム酒ではない」と明確に区別し、否定しています。
 一説には西インド諸島を領土化したスペインとの交易対立であるともいわれています。
 
 ブラジルの主張として、ラム酒との違いを具体的に挙げると、
 
  ①ブラジルと西インド諸島の気候や気温などにより、本来持っている酵素や細菌が異なる。
 
  ②異なった文化圏(ポルトガル語対スペイン語という言葉や生活習慣など)での製造の手順や手法が異なる。
 
  ③ブラジル以外で製造されるスピリッツの多くは、200リットルのアメリカやヨーロッパの広葉樹(オーク)の樽に
   長く置かれるが、ブラジル原産のカシャッサは、それらよりも大きい1万リットル程度の樽を使う。
   また樽はアマゾンの森林樹や大西洋沿岸の森林樹を使う。
 
 といった具合です。これらの違いにより、ブラジル原産のカシャッサは、
 ラム酒とは異なる独特な味わいと香りのあるスピリッツとなっています。
 
 そしてカシャッサはいくつかの名称がありますが、これは地域での呼称によるものです。
 カシャッサは主にリオ・デ・ジャネイロを中心としたブラジル全土での共通語とされています。
 サンパウロではピンガ、そしてリオ・グランデ・ド・スルなどのブラジル南部では、
 ”アグアルディエンテ・デ・カニャ”などと呼ばれています。
 
 この他にも”カニーニャ”、”シュガー・ケーン・ブランデー”などともいわれています。
 なおブラジルではカシャッサのブランド力を高めるために州の機関によって
 認められたものだけをカシャッサと呼んで、あえてピンガとは呼ばない地域もあるようです。
 

 カシャッサは、大きく2つに分類することができます。

 ①インダストリー・カシャッサ=有名メーカーが工場で量産する大衆的ブランド

  主な商品は、イピオカ/ヴェーリョ・バヘイロ/タトゥジーニョ/51(シンクエンタ・イ・ウン)などです。

  これらは、日本で購入することも可能です。

 ②アランビッケ・カシャッサ=職人が作る非量産のカシャッサ

  これらの商品は、”カシャッサ・アルチサナゥ”といい、普通に買おうと思っても手に入らないようです。

 

 製造方法は、サトウキビの搾り汁を加水せず直接発酵、蒸留を行って造ります。

 ブラジルが定めるカシャーサの定義は、ブラジルで産出されたサトウキビを原料とし、その絞り汁を醗酵させた

 アルコール度数が38~54度の蒸留酒となっています。

 また製品1Lに対し6gまで加糖したものも含められます。

 ただし、カシャッサ・アルチサナゥの主産地であるミナス・ジェライス州の法律では、

 独自のカシャッサ・アルチサナゥ製造工程法が取り決められており、

 原料として砂糖や副原料などの添加物を一切使用してはならない、と厳格に定めています。

 

 また次回以降引き続き「世界の蒸留酒」を紹介したいと思います。

 

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世界の蒸留酒7(テキーラ)

  前回からの続きで世界の蒸留酒を紹介したいと思います。

10.メキシコ テキーラ
 テキーラは、メキシコ国内のハリスコ州とその周辺で造られており、
 アガベ・テキラーナ・ウェーバー・ブルー(Agave Tequilana Weber, Blue)と呼ばれる
 竜舌蘭(Agave, アガベ)から造られる蒸留酒です。
 
 竜舌蘭は150種類余りあり、そのうち130種類程がメキシコに植生しているようです。
 この竜舌蘭から造られた蒸留酒は総称で”メスカル”と呼ばれ、テキーラはメスカルの一種であり、
 正確にはメスカル・デ・テキーラ(mezcal de tequila)となります。
 このうちCRT(テキーラ規制委員会(CRT:Consejo Regulador del Tequila A.C.))の基準を満たす、
 産地、原料、製法などの下記5規格に見合ったもののみをテキーラとして、販売、流通することが許されています。
 
  ①主原料はアガベ・テキラーナ・ウェーバー・ブルー品種でなくてはならない。
   また、主原料が総原料に占める割合は51%以上でなくてはならない。
 
  ②主原料のアガベは、ハリスコ、グアナファート、ナヤリ、ミチョアカン及び
   タマウリパス各州の特定地域で生育されたものでなくてはならない。
 
  ③テキーラ村とおよびその周辺地域で蒸留されたものでなくてはならない。
 
  ④最低2回の蒸留がされていなくてはならない。
 
  ⑤NOMナンバーと呼ばれる蒸留所番号をラベルに表記しなくてはならない。

 

 そして、テキーラは原料による分類と、熟成による等級があります。
 
 ◆原料による分類 
  ①テキーラは100%アガベ=副原料を用いないものです。ラベルには必ず「100% de Agave」の刻印があります。
 
  ②テキーラ=アガベ一緒に発酵させる副原料(主に砂糖)の使用は49%まで認められていて、
             副原料も一緒に発酵させたもの。以前は理解しやすいためミクスト、
        またはスタンダードと呼ばれることもあるが、CRTによる正確な呼称は”テキーラ”となる。
 
 ◆熟成による等級
  ①ブランコ(Blanco/Silver)=製造されすぐに瓶詰めされたもので、テキーラの風味・特徴がはっきり現れます。
 
  ②ゴールド(Gold)=ブランコと熟成されたもの(レポサドもしくはアニェホ以降)をミックスさせたもの。
          (商標にあるゴールドとは異なります)
 
  ③レポサド(Reposado/Aged)=2ヶ月〜1年未満樽で寝かせたもの。
 
  ④アニェホ(Añejo/Extra Aged)=1年以上、またはレポサドよりも寝かせたもの。
                樽の香り付けなどでウイスキーと似た風味になります。
 
  ⑤エクストラ・アニェホ(Extra Añejo/Ultra Aged)
     =3年位寝かせたもの。価格も最も高く、生産しているハリスコ州では数十万円のものもあるそうです。
 
 
 
ちなみにテキーラのアルコール度数は40°前後です。
 

また次回以降引き続き「世界の蒸留酒」を紹介したいと思います。

 

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世界の蒸留酒6(ラム)

 前回からの続きで世界の蒸留酒を紹介したいと思います。

 

9.西インド諸島 ラム

 ラムは、サトウキビの廃糖蜜(モラセス)、もしくは絞り汁を原料として造られます。

 サトウキビに含まれる糖分を酵母でアルコール発酵させてエタノールに変えた後、蒸留、熟成することで造られます。

 一般的なラム(インダストリアル・ラム)は、砂糖を製造する際の副産物である廃糖蜜のみを使用しますが、

 一部には廃糖蜜ではなく固形の黒糖を使用している場合もあるようですが、例外的です。

 蒸留後の熟成に関しては、ラムは基本的にオークの樽に入れて熟成されます。

 ラムは日本の酒税法上には名称の記載がありませんが、スピリッツに分類されます。

 

 ラムには、①色による分類と、②香りの強さによる分類と、③原料別製法による分類があります。

  ①色による分類

   ◆ホワイト・ラム(無色) - シルバー・ラムと呼ばれることもあります。活性炭など使い濾過します。

   ◆ゴールド・ラム(薄い褐色) - 樽熟成させて造ります。着色料を添加して作られる製品もあるようです。

                風味や香味は中間的な傾向にあり、アンバー・ラムと呼ばれることもあります。

   ◆ダーク・ラム(濃い褐色) - 樽熟成させて造ります。着色料を添加して作られる製品もあるようです。

               風味や香味が強い傾向にあり、お菓子にも使われます。

  ②香りの強さによる分類

   ◆ライト・ラム - 連続式蒸留機で蒸留します。風味も香味も弱いです。

   ◆ミディアム・ラム - 製造法、蒸留法はさまざまなようです。風味も香味も中間的という感じです。

   ◆ヘビー・ラム -単式蒸留機で蒸留します。風味も香味も強いです。

  ③原料別製法による分類

   ◆インダストリアル製法 - サトウキビから砂糖を精製分離した後の副産物であるモラセスを原料とする古典的製法。

   ◆アグリコール製法 - サトウキビの搾り汁を直接原料とする製法。

 その他の製法

   ◆スパイスト・ラム - 主にインダストリアル・ラムにバニラなどの香辛料で香り付けを行ったものです。

     フレーバード・ラム(フレイバード・ラム、フレーバー・ラム)とも呼ばれます。

     また、他のタイプのラムにも何らかの香りを付けることもある

 

また次回以降引き続き「世界の蒸留酒」を紹介したいと思います。

 

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世界の蒸留酒5(ウォッカ)

 前回からの続きで世界の蒸留酒を紹介したいと思います。

 

8.ロシア ウォッカ

 東欧の旧ソ連圏(ロシア、ウクライナ、エストニアなど)、北欧圏(ノルウェー、スウェーデンなど)、

 中央圏(ポーランド、スロヴァキアなど)で造られています。

 日本の酒税法上ではスピリッツに分類されます。

 実は世界で最も飲まれている蒸留酒です。

 

 原料は、大麦、小麦、ライ麦、ジャガイモなどの穀物で、

 蒸留後に白樺(シラカバ=落葉樹の一種)の炭で濾過して造られます。

 

 現代の大半のウォッカの銘柄の成分は、ほとんどが水とエタノールであるためクセの少ない蒸留酒です。

 これは、近代に濾過と蒸留を繰り返す手法がロシアで定着し、周辺国に広まったからだそうです。

 極限まで蒸留し、中世スピリッツ(エタノールを95%以上に濃縮した蒸留酒)としたものを

 割水してウォッカとして瓶詰めする方法が広く採られているようです。

 この方法を用いるとクセの全くない、透明感のある味や香りになります。

 (日本の甲類焼酎のアルコール度数を高くしたものと捉えても大きな間違いではないと思います。)

 

 ウォッカの製法についてですが、

 エチルアルコールの製造は国家が管理する蒸留所で行われています。

 まず、小麦またはライ麦を煮てフィルターにかけ、イーストを加えてモロミを作り、連続式蒸留機にかけます。

 そこから得られるのが約96%の精留エチルアルコールがロシア・ウォッカの元となります。

 エチルアルコールは国家規格により上から、リュクス、エクストラ、上精製の3つの等級に分けられます。

 等級の違いはフーゼル油濃度と蒸留回数によりますが、必ずしも高級ウォッカにリュクスが使われるわけでははいようです。

 

 割水は、各メーカーは蒸留所からエチルアルコールを買い付け、

 アルコール度数が40%になるように水を使って薄めます。

 使われる水は天然水や精製水など、様々です。

 ウォッカにほのかな甘味を与えるためにハチミツや果糖などの糖分を加ています。

 また、微妙な風味の違いを与えるためになんらかのを加えます。

 「フレーバーウォッカ」の場合、色や香り、薬草などを加えます。

 

 濾過は、ウォッカ製造の最も重要なプロセスとされているようです。

 伝統的で標準的な方法として、白樺活性炭を使って濾過しますが、

 新品の木炭と回収木炭の使い分けや、木炭以外のろ材や、ろ過の回数など各社にノウハウがあるようです。

 そして最後の仕上げとして、フィルターを通したのち瓶詰、出荷されます。

 

また次回以降引き続き「世界の蒸留酒」を紹介したいと思います。

 

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世界の蒸留酒4(コニャック)

 前回からの続きで世界の蒸留酒を紹介したいと思います。

 

7.フランス コニャック/アルマニャック

 コニャックは、フランスのコニャック周辺で造られるブランデーのことです。

 原料のブドウには主にユニ・ブランが用いられます。

 伝統的な銅製のポットスチルを用いた単式蒸留機で、蒸留を2回行って得られたアルコール度数約70%程度の精留分を、

 フランス国内産のオーク樽で2年以上熟成し、その後水で度数40%に希釈して製品とします。

 色付けに少量のカラメルを添加することもあるようです。

 品質が良いことで知られ、同国のアルマニャックとともに、高級ブランデーとされています。

 そして樽熟成の度合いにより、

 ①V.O

 ②V.S.O

 ③V.S.O.P

 というような等級に分けられます。

 ただし、この等級は公的に決められたわけではないため、製造所により差があるようです。

 加えて呼称自体統一されいないので、

 「V.V.S.O.P.」、「X.O.」、「EXTRA]、「NAPOLEON」など、各メーカーが様々な呼称を付けています。

 なので、日本では高級ブランデーの代名詞だった「ナポレオン」も実はピンからキリまであり、

 大手のV.Oよりも安いナポレオンも存在するのです。

 

 アルマニャックは、フランスの南西部アルマニャック周辺で造られるブランデーのことです。

 コニャックと肩を並べる、フレンチブランデーの二大銘酒の一つです。

 原料は、白ブドウから造られ、主なブドウの品種には、ユニ・ブランやフォル・ブランシュ、コロンバールなどがあります。

 ”アルマニャック型”と呼ばれる連続式蒸留器を用いて1回蒸留し、

 ガスコーニュもしくはリムーザン産のカシの樽(ピエス)で熟成後、ブレンドします。

 アルコール度数は40度以上です。

 そして、コニャック同様、熟成の度合いによって以下の等級があります。

 ①三ツ星=2年以上

 ②V.O / V.S.O / レゼルヴ=5年以上

 ③X.O / EXTRA / ナポレオン / ヴィエイユ・レゼルヴ=6年以上

 ④オール・ダージュ=10年以上

 そしてコニャック同様、各メーカーが様々な呼称を付けています。

 都合上、また次回以降引き続き「世界の蒸留酒」を紹介したいと思います。

 

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