2016年7月
蒸留最終日
梅雨が明け、大分県北部では30℃を越える日が続いています。
酒造業を営んでいるところの大半は、
この時期は製造を一時ストップすると思います。
(時期的に製造にはふさわしくないということで。)
うちも今日が蒸留最終日、モロミがすべてなくなります。
左下に微かに見えるのが最後のモロミです。
下の画像は午前中に撮ったものです。
午後からこの残りを蒸留すればすべて終了です。
問題なく、順調に発酵してくれました、ひと安心です(^^)
ですが、毎年そうなのですが真夏や、真冬ってアルコールの収得量が少な目になります( ´△`)
そのかわりではないですが、季節の変わり目、春や秋は収得量が増えます(^^)
なぜかはわかりません、不思議なものです。
個人的には、一に品質、二に収得量を大事にしているので、やはり夏は好きではありません(-.-)
そして、製造業務がガクッとへるので、ここぞとばかりに大掃除を刊行中です。
次期製造に向けて清潔にしたいと思います。
(通信販売コーナー作成中)
大分県宇佐市安心院町|麦焼酎・大分の酒・酒蔵
縣屋酒造(株)
大分県宇佐市安心院町折敷田130
景品用Tシャツ作成中
実は、数ヵ月前からTシャツの作成を進めておりまして、
ようやく完成が近づきましたので、一応書いておこかなと思いました。
このTシャツは販売目的ではなく、
景品用と、製造部の夏用ユニフォームとて作っているものです。
以前は前掛けを景品として出してました。
悪くはないと思うのですが、いまいち人気がない感じでした(._.)
人気がないと感じたのは、
例えば、イベントでゲームをして、参加者の成績のいい方から順番に景品を選んでいってもらうと、
最後のほうに残る感じです。
なので、もっと実用的なTシャツのほうが喜ばれるのではないか、
そして、ささやかながら宣伝効果もあるのではないかと思い、
社長にTシャツ作成をしたいと相談したところ、
「いいですよ。」
とあっさりOKをもらったので、
ど素人ながらデザインを考える日々がはじまりました。
余談ですが、仕事中には時間がとれないので、
大体、休みの前日の夜に晩酌しながらデザインを考えていました。
このTシャツオリジナルの字体を考えてみたり、
焼酎や蒸留酒を連想させるデザインを考えてみたり、
背面のデザインはこんな感じです。
そして、業者さんに頼んでイメージのサンプルを作ったり。
私自身がTシャツ作成を今まで一度もしたことがなかったので、
デザインの大きさや、位置などのバランスを考えること、
Tシャツの品質、プリントする位置や、カラーバリエーションなど、こだわればこだわる程コストが上がること。
進めていくこどで知ること、気付くことが多く、
個人的にいい勉強になっています。
なかなかそういったバランスをとりながら作るのは難しかったですが、
個人的にはそれなりのものに仕上がりそうな気がします(^^)
今後のイベントの景品にはおそらくこのTシャツを提供すると思いますので、
これを読まれた方はどんな風に仕上がったかを見ていただき、
評価してもらえたら幸いです。
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大分県宇佐市安心院町|麦焼酎・大分の酒・酒蔵
縣屋酒造(株)
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お盆前の最後の一次仕込み
本日がお盆前に行う一次仕込みの最終日でした。
これ以降、新しく仕込みを行うことはありません。
縣屋酒造では大体この時期まで製造を行っています。
下の画像が、今日の朝仕込んだ一次モロミです。
あとは、この一次モロミ(酒母)に1,000kgの蒸し麦をかけて二次仕込みを行って、
12日後にそれを蒸留すればひとまず終了です(^^)
下の画像は空になった三角棚です。
あとは年に一度の大掃除タイムです。
例えば、上の画像の三角棚の木の部分に柿渋を塗ったり、
蔵の床面をすべて洗っていったり、
盆あけに再び仕込みをはじめるまでに、
普段清掃できていないところまでキレイにしていったり、
貯蔵タンクのペンキを塗り直したりと、
普段できていないこともこの時期に行っていきます。
一昨年も、去年もほぼ同じ、縣屋酒造の例年通りのペースです(^^)
製造を行っている私は、この時期だけは製造のことを何も心配しなくていいので、
気が楽になる唯一の期間です(^^)
麹造りやモロミ管理は微生物が生きてますから、
機会の故障や停電など、アクシデントが行ったらどうしようと、
そういった心配事が常に頭の片隅にはあります。
すべてのモロミがなくなる蒸留の最終日が
7月26日。あと2週間ちょっとです。
じめじめした日だったり、日中は最高で34℃まで気温が上がったりと、
造りには向かない季節になりましたが、それまでは気を抜かずに努めようと思います。
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熊本、大分県への「特例還付」
6月24日発刊の『醸界タイムス』第4938号に
熊本地震で被災した熊本、大分両県で被災酒類に関わる、
酒税相当額「特例還付」に関する説明会が6月中に行われた模様です。
熊本国税局・税務署が主宰するもので、両県の小売、卸売全事業者の約4,800者が対象となります。
この特例還付は、販売のために所持していた酒類が、
破損等した場合、「災害被害者に対する租税の減免、徴収の猶予等に関する法律」
に基づき、酒税相当額の支払を受けとることができる、というものです。
例えば、酒販店で清酒1.8L1本破損なら、
アルコール分に関係なく、216円が還付され、
本格焼酎は税率が変わりますが、25度なら450円となります。
熊本県産の赤酒は雑酒(みりん類似)で還付は36円となります。
6月20日に熊本県菊池市の菊池市中央公民館で行われた説明会では、
講師を熊本国税局酒税担当職員が務めたほか、酒類指導管らが同席し、
酒販店主ら約10人が出席したようです。
60本程度と被害が軽い店もあれば、約1,000本もの酒が割れたり、売り物にならなくなった店もあるようです。
個々の事業者への還付時期はまだ未定のようですが、
7月以降順次、所轄税務署に還付を受けるための書類提出が本格化しそうです。
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夏のモロミの温度管理
本格的な夏が近づいています。
九州地方に降り続いた大雨が終わったとたん、
気温が30℃を越え、県内のニュース番組のお天気コーナーでは
"7月下旬の暑さ"と例えられるほどになってしまいました(-_-)
さて、季節の変化に伴い、当然の焼酎製造も多少変化していきます。
夏は、蔵内の最高気温は33℃くらいまで上がります。
冬は、蔵内の最低気温は2℃くらいまで下がります。
(ただし、最低2℃というのはあまりありません。年に数回程度です。)
特にモロミなどの温度管理は夏季と冬季では
温度差が結構あるので、蔵内の景色が変わります。
なので、例えば一次モロミは最高30℃までとし、
それ以上越えないように。という感じだと、
夏は下の画像のように、黒いベルト内に冷却水を流して
温度管理します。
画像だと分かりにくいかもしれませんが、冷却水を流せる仕組みになっています。
一年を通じ、冷却水温や流量を変えて調節しています。
そして、冬は下の画像のように、保温材を巻きモロミ品温の急な低下を防ぎます。
ただし、冬場でも、最も勢いのいいときは
冷却水を流して管理しています。
春や秋などの時期は扇風機も使い、ゆっくりと品温を
下げていくこともします。
二次モロミでは、夏は下の画像のように井水を流して
冷却しています。
一次モロミのように、冷却水を流せるサーマルタンクが
あればベストなのでしょうが、
うちはまだアナログ(笑)でして、手作りしたもので賄っています。
上の画像がそれで、ビニールパイプに等間隔に
穴をあけて水を垂らせるようにして、その上から寒冷紗を巻き付けて水を伝わせて冷やすようにしています。
これに加え扇風機を使えば冷却効果は結構あります。
冬場は、一次モロミ同様に保温材を巻き付け、加えて下にコタツを入れて寒さをしのぎます。
下の画像のような感じです。
30℃を越えてくると少し作業しただけでも
汗がにじんできます(--;)
しかし、屋内での作業がほとんどなので、外仕事の方たちに比べたらずいぶん楽だと思います。
仕込み水にも使っている井水もすぐ飲めますし、
恵まれている方だと思いコツコツがんばろうと思います。
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