世界の蒸留酒2(アメリカン・ウイスキー&カナディアン・ウイスキー)
前回からの続きで世界の蒸留酒を紹介したいと思います。
3.アメリカ アメリカン・ウイスキー
アメリカ合衆国で生産されるウイスキーのことで、世界5大ウイスキーの1つです。
味は、ほかのウイスキーの産地と比べると薄い印象のものが多いようです。
アメリカン・ウイスキーは法律により、以下のように規定されています。
「穀物を原料にエタノール濃度(アルコール度数)95%未満で蒸留した後、オーク樽で熟成させたもの、
およびそれにスピリッツをブレンドしたもので、エタノール濃度40%以上で瓶詰めしたもの。(ただしコーン・ウイスキーについては熟成は不要)」
そして、エタノール濃度については、熟成前の樽詰めの段階で62.5%以下でなければならないとも法定されています。
アメリカでは、さまざまなな穀物が収穫されることから、ウイスキーとして用いられる穀物もさまざまです。
アメリカン・ウイスキーは、法律で定められた主な原料および製法の違いによって、以下の種類に分類されます。
①バーボン・ウイスキー 原料は、トウモロコシが51%以上を占め、内側を焦がした新しい樽で熟成したもの。
②コーン・ウイスキー 原料は、トウモロコシが80%以上を占め、
古い樽、または内側を焦がしていない樽で熟成したもの。
③モルト・ウイスキー 原料は、大麦が51%以上を占め(100%を占めるとシングルモルト・ウイスキーとなります)、
内側を焦がした新しい樽で熟成したもの。
④ライ・ウイスキー 原料は、ライ麦が51%以上を占め(100%を占めるとシングルライモルト・ウイスキーと
なります)、内側を焦がした新しい樽で熟成したもの。
⑤ホイート・ウイスキー 原料は、小麦が51%以上を占め、内側を焦がした新しい樽で熟成したもの。
なお、こちらのものすべて熟成期間が2年間を超えると、頭にストレートがつき、アメリカン・ウイスキーの
生産量のおよそ半分を占めます。
(例えば、①ならストレート・バーボン・ウイスキーとなります。)
また、ストレート・ウイスキーに、他のウイスキーまたはスピリッツを混ぜたものを
ブレンデッド・ウイスキーといいます。
この場合、ストレート・ウイスキーが20%以上を占めていなければなりません。
また、ブレンデッド・ウイスキーのうち、ストレート・バーボン・ウイスキーを50%以上含むものを
ブレンデッド・バーボンといいます。
4.カナダ カナディアン・ウイスキー
カナダ国内でで生産されるウイスキーのことで、世界5大ウイスキーの1つです。
原料は、主にトウモロコシ、ライ麦、大麦の麦芽で、国内で蒸留したものを、
容量180リットル以下の樽を用いて熟成を行い、
最低でも3年以上の熟成期間を置かなければいけません。
原料の使用割合は任意ですが、「カナディアン・ライ・ウィスキー」
(単に「ライ・ウィスキー」と呼ばれる場合もあります)を名乗りたいのであれば、
ライ麦の使用比率を51%以上にしなければいけません。
また、使用量に制限があるものの、全くウィスキーとは関係のない
香味液(ワインやブランデーなど)を用いる場合もあるようです。
都合上、また次回以降引き続き「世界の蒸留酒」を紹介したいと思います。
(通信販売コーナー作成中)
大分県宇佐市安心院町|麦焼酎・大分の酒・酒蔵
縣屋酒造(株)
大分県宇佐市安心院町折敷田130
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