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しょうちゅう→焼酎へ

 ちょっとした小ネタです。

 醸造産業新聞社発行の『酒販ニュース』第1940号にも掲載されてましたが、
酒税法での表記が制定以来ずっと品目表記としてつかわれてきた「しょうちゅう」がすべて「焼酎」へと改められることになりました。
これは酒税法制定以来初めてのことです。

このきっかけは、2010年に「酎」が常用漢字に加えられたことによります。

なので、「単式蒸留しょうちゅう」→
    「単式蒸留焼酎」へと改められます。

加えて単式蒸留焼酎の定義にある「いも類」も
「芋類」へと改められます。

この業界の権威的存在でもある鮫島吉廣教授のコラムにも書いてありましたが、本格焼酎の歴史って地位向上のための歴史でもあります。

「乙類」から「本格」と呼ぶことを改めさせ、
乙類焼酎の中でも糖類などの添加物を一切加えていないものを「本格焼酎」と呼ぶことを制定したり、
平成18年には「しょうちゅう」には甲類と乙類があるとする酒税法が改定され、
「単式蒸留しょうちゅう」として晴れて独立を果たしました。

もしかしたら焼酎というものはおじいちゃん世代には日本酒が買えないときに飲む安物の酒、
というイメージがあったりするのかもしれません。

これからはそういうイメージを払拭できるように
酒税法や表記の観点からも、品質の面からも改善して
日本が世界に誇れる國酒として認知されるよう私どもも頑張らなければいけません。

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大分県宇佐市安心院町|麦焼酎・大分の酒・酒蔵

縣屋酒造(株)

大分県宇佐市安心院町折敷田130

杉乃井ホテル

この度、杉乃井ホテルさんにて大分麦焼酎『縣屋』を扱って頂けることになりました(^^)

嬉しいです!
本当にありがとうございます!

知らない方のために簡潔に杉乃井ホテルさんを紹介させて頂きますと、
観光地である大分県別府市の数あるホテル等のなかでも最大規模を誇る大型リゾートホテルです。
部屋数は600室以上で2600名以上が宿泊可能のようですΣ(゚Д゚)

どうやら1日平均2000名くらいの宿泊者がいて、平均80数%の稼働率らしいです(*_*)

そして婚礼も行っており、その数年間約700組らしいです(*_*)
(実は私も2014年の夏にこちらで結婚式をさせて頂きました。その際は大変お世話になりました、ありがとうございました。)

そんな大型リゾートホテルの杉乃井ホテルさんで、
バイキングの飲み放題と婚礼の際に、『懸屋』を使って頂けることとなりました。

この時期杉乃井ホテルさんではカニフェアを行うらしく、
バイキングでカニが食べ放題みたいです!

是非みなさん一度足を運んで評判の良い杉乃井ホテルさんのバイキングに舌鼓を打ってはいかがでしょうか(^^)

その際は『懸屋』のほうもよろしくお願い致します。

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大分県宇佐市安心院町|麦焼酎・大分の酒・酒蔵

縣屋酒造(株)

大分県宇佐市安心院町折敷田130

パンフレット作成中

寒い日が続いています(*_*)
インフルエンザやノロウイルスが流行していますが
体調管理のほうは大丈夫でしょうか。
(私事ですが、二歳の息子がノロウイルスに感染してしまい、夫婦揃ってうつされてしまいました(ToT))

さて、実はいまパンフレットを作り直しています。
いまのパンフレットも悪いとまではいわないのですが、
「道」という商品が載っていなかったり、

「電話番号などの字が小さくて見にくい。」

などの意見もあったことから、
社長のほうから「いっそ作り直しましょう。」

ということで作り直すことにしました。

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まだ表面だけのサンプル程度しか進んでませんが、
シンプルで分かり易い感じにしようと考えています。

現行のものよりもより懸屋酒造の本格麦焼酎の魅力が
伝えられるように試行錯誤してみようと思います。

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縣屋酒造(株)

大分県宇佐市安心院町折敷田130

大分きき酒会

2/6(月)に大分県酒造会館で本格焼酎のきき酒会がありました。

新聞社やテレビ局の取材カメラが入っていたので夕方のニュースや新聞等で見た方もいるかもしれません。

出品点数は計106点で、内100点は麦、あとは甘藷が4点、米と粕取が各1点ずつです。

懸屋酒造からも4点出品してみました。

審査員の方々がきき酒を終えると、
その他の参加者もきき酒をさせてもらえるので非常にいい勉強になります。

会場の様子です。
出品酒はこのように並べられ、どこのメーカーか分からないようにします。
ただ、ランダムではなく常圧蒸留、減圧蒸留という具合に品質のタイプ別には分けてあります。

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白衣を着ている方々が審査員です。
小一時間程度で100回以上きき酒するので大変そうです(¯―¯٥)

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審査員の方々のきき酒が終わると、どの出品酒がどのメーカーのものかを照合できるようになります。

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簡潔に言うと、各審査員が1〜4点のあいだで出品酒に対して点をつけ、
平均で1.00点が最もいい点となります。
なので、どれだけ1.00点に近い点を取れるかで
熊本の鑑評会で入賞する可能性も上がる、という感じです。

ちなみに4品出した評価ですが、2点台のものが1点あったのでそれは鑑評会には出しません(¯―¯٥)
あとは正直なところこれはイケる!という高評価なものがなかったのですが(-_-;)
微妙なとこなのでダメ元で出してみようと思います。

チャレンジって大事ですよね!

大分県宇佐市安心院町|麦焼酎・大分の酒・酒蔵

縣屋酒造(株)

大分県宇佐市安心院町折敷田130

出品酒作成中

寒い日が続いています(*_*)
安心院でもうっすらとですが雪が積もったときがありました。
車の運転には特に注意です。

さて、酒造メーカーはこの時期になると、
「酒類鑑評会」が国税局主催で開かれるので
その出品酒造りにとりかかるところが多いと思います。

大分県の酒造メーカーは熊本国税局の管轄になり、
あとは熊本県、宮崎県、鹿児島県も含まれます。

今年は発送の締め切りが2月半ばなのですが、
大分県ではその少し前に県内の酒造メーカーが集まり、
"きき酒会"を開きます。

そこで評価委員の方々がきき酒を行い、
評価の良かったものを熊本国税局の鑑評会の方に出す感じになっています。

ということで、今年はこの4本が候補です。

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あとはこのような出品目録などを作成していきます。

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今年も去年と同様に常圧も減圧も出してみます。
さてどんな結果になるか、不安ですが今から楽しみです(^^)

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縣屋酒造(株)

大分県宇佐市安心院町折敷田130

蒸留後の原酒の冷却

新年を迎えてから早くも2週間近く経ってしまいました。
お正月も造りがあり出勤していたせいか、とても早く感じます。
やる仕事がいっぱいあるというのは大変に思えますが幸せなことでもありますよね。

さて、今回は蒸留後に行う縣屋酒造方式の"原酒の冷却"を紹介したいと思います。

そもそも、なぜ原酒を冷やす必用があるのか、
ということですが、ずばり油成分の除去のためです。

しかし、油分の除去には賛否両論あります。
酸化した油分は雑味の要因になるのですが、旨味も含んでいると言われます。

ですから、他のメーカーさんによっては自然と浮いた油分以外は取らないところもあります。

けれど、縣屋酒造では製品がキレイな酒質のものなので、私が入社するずっと前から冷却は行われていました。

取る前と後では品質にも違いが出ます。
私個人の感想ですが、軽くなる感じでスッキリします。

では、実際にどのように行っているかというと、
蒸留後の原酒を貯めるタンクで原酒を循環させながら冷やします。

下の画像のようにタンク下部の"呑み口"から原酒を出します。

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このチラーを通すことで冷却されます。

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チラーを通しタンク上部から戻します。

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そして品温が下がり0℃くらいにまで冷やすとこのような感じで油分が浮きます。

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縣屋酒造ではこのような冷却の行程を経てろ過をする、
"冷却ろ過"を行い大部分の油分を取り除きます。

そして、貯蔵タンクへ移動し、貯蔵をはじめます。

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縣屋酒造(株)

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新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

おかげさまで1712年より続いております
縣屋酒造は305周年目の新年を迎えることができました。

私たち従業員一同、「お客様に喜んで頂く」という基本を大切に、おいしい大分県の本格麦焼酎を届けられるよう、小さな会社でありますから地道に、ひとつずつ、目の前のできることから真剣に取り組んで参りたいと思います。

 簡単な挨拶ではありますが、
本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。
皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。

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縣屋酒造(株)

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常圧蒸留

前回は減圧蒸留を紹介しました。
今回は常圧蒸留の方を紹介したいと思います。

蒸留機は減圧蒸留との兼用なので同じこの蒸留機で行っています。

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モロミの量は常圧用も減圧用も変わらず約3,800Lあります。
ただし、蒸留後に採れる量は減圧蒸留の方が少しですが多いです。
高温で過熱し続けますから、ガスと一緒に蒸発してしまう分があるようです。
減圧の場合は密閉してますから、そのぶんのロスが無く回収できるようです。

蒸留時間は垂れてきてから約180分をメドにしています。
ちなみに、12月23日に行っ分はアルコール44.9%のものが1,365L採れました。
(アルコール25度に換算すると、一升瓶が約1,361本分できます。)

味は豊潤なタイプが多く、さまざまな微量成文が入っているので味わい深いです。
芋焼酎は圧倒的にこちらのタイプが多いです。

下の画像は蒸留直後のものです。
分かりにくいかもしれませんが、この状態ではまだ白濁しています。
(ろ過すると透明になります。)

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見学に来た方にこの状態のものを見せると、
「匂いだけで酔いそー!」
とか言います(^^)
高アルコールの原酒のインパクトは凄いみたいです(^^)

縣屋酒造にも『不死鳥』と『道』という常圧蒸留の製品がありますので、試してみて下さい。

不死鳥は裸麦を原料に白麹で醸造しています。
道は裸麦を原料に黒麹で醸造しています。

麹の種類を変えただけですが品質は違います。
どうぞよろしくお願いします(^^)

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減圧蒸留

いよいよ本格的に寒くなってきました。
インフルエンザやノロウイルスが流行しているみたいです。
気を付けなければいけません。

さて、今回は久し振りに縣屋の造り、
「減圧蒸留」を紹介したいと思います。

縣屋酒造の二次モロミは、大体3,800Lあり、
それを蒸留日に午前と午後の2回に分けて蒸留を行っています。

ほかの酒造メーカーさんでは、2~3日間かけて1本の二次モロミタンクを蒸留するなど、そのやり方はまちまちです。

さて、ここで「減圧蒸留」とはどういう蒸留方法なのかを説明したいと思います。

"減圧"とは、蒸留釜から冷却塔、蒸留酒受け入れタンクまでの、
一部の空間だけを真空状態に近づけ気圧を上げることによって、
沸点を下げることができ、結果ライトな蒸留酒を造り出す蒸留方法のことです。

"ライト"という表現にしましたが、
ほかによくいえば"軽快"、"飲みやすい"、"クセが少ない"、"キレがよい"といった感じです。

悪くいえば"物足りない"、"味気ない"、"淡白"といった感じです。

では、なぜ沸点を下げることによってライトな蒸留酒ができるかというと、
焼酎モロミ内に入っている各種微量成文の沸点がバラバラで、
沸点を下げることによって蒸留酒の方に移行しない成文が出てくるからです。
(例えば"フルフラール"という成文がそうです。)

この蒸留方法は、昭和48(1973)年頃に福岡県で日本酒の蒸留に初めて行われたようです。
そして翌年、熊本県で米焼酎の蒸留が行われ、その後広く普及していったようです。
まだまだ歴史は浅いと思います。
このライトでクリアなタイプは日本人の嗜好に合うのだと思います。
すっかり定着してしまいました。
現在では本格焼酎の主流です。

ちなみに、12月2日に行った蒸留では、
3,807Lのモロミで、アルコール45.3%のものが1,482L採れました。
1回の蒸留時間は縣屋では大体200分です。

下の画像が縣屋の蒸留機です。
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次回は常圧蒸留のほうも書きたいと思います。

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國酒(コクシュ)

本格焼酎や日本酒は"國酒"というふうに表現されることがあります。

個人的には、"この国で造られる大事なお酒"というふうに受け取っているので気に入っています(^^)
(中には"右翼的"などと批判的な意見もあり賛否両論なようですが...)

そこでふと思いました。
なぜ「國酒」という言葉や概念が生まれたのか。

ということで短時間ですが、國酒について自分なりに調べてみました。

発端は約35年前の大平内閣のときに、日中国交回復の晩餐会にて、
ホスト国である中国が自国の酒「白酒(パイチュウ)」で日本を歓待したそうです。

これを受けた当時の大平首相は、日本には伝統の酒である本格焼酎や日本酒があるのに、
我が国での外交晩餐会はフランス料理にワインなどで乾杯をしている。
"これはいけない"と思い、本格焼酎や日本酒を「國酒」と命名し、
乾杯の際に使用することを提案したようです。

しかしなかなか浸透せず時は流れ、海外で日本食がブームになるとそれに乗じて國酒もPRしようと、
平成24年5月、古川元久国家戦略担当大臣(当時)が
「國酒プロジェクト」なるものを始動しました。
簡潔に概要を説明すると、

①成長戦略
海外で少しずつ浸透している日本食とともに、海外で國酒をもっと飲んでもらう。

②地域活性化
旅行先などで"地元"で造られている食や國酒を飲んでもらう。

③日本文化の振興
國酒やそれにまつわる食の魅力をもう一度見直す。

といった感じです。

輸出においては、日本酒のほうは数量を伸ばしているようですが、
本格焼酎はまだまだです( ´△`)

酒類のイベントはそれなりに成功し、
地方であってもそれなりに盛り上がりを見せているように感じます。
企画や広報などの"やり方"が大事な気がします。

今後、さらなる日本の人口減少や、
日本人(アジア系)は元来そこまでお酒に対する耐性が強くない人が多い、
といったことを考えても国内消費だけでは先細り感は否めません。

なるべく早く本格焼酎はウォッカ、ジン、テキーラなどの様に
「世界の蒸留酒」と認められるように、
日本酒はワインの様に、「世界の醸造酒」と認められるように
我々も頑張って活動を行っていかないといけないと思いました。

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